また私はろくでもないことを考える

　ファンタジー世界で、世界を魔王とかから守るための組織があるとする。
　そんで、世界は滅亡の危機がいずれかならずやってきて、絶対に避けられない。
　だからそれに備えて出来うる限りのことをする。守りの準備と、攻撃の準備とか。ありとあらゆる事態を想定して、その状況に応じての最善手を用意し実行できるようにする。
　そして最後に最善手を全部打ち尽くしてもどうしようも出来なかった際にのみ打つ、最悪手を用意しておく。最悪を回避するための最悪手。この最悪手を打たなかったら世界は滅亡と。
　これが前提。
　で、実際それが起こって、最善手を打ち続けて相手も弱ってきてるんだけど、倒せない。状況を打破できない。こちらに不備はない。向こうがしぶといだけ。
　最善手を打ち続けているのにも関わらず、事態は最悪の方向へと進んでいく。
　そしてとうとう最悪を回避するための最悪手を使わなくてはいけなくなった。
　で、この最悪手ってのが肝ですな。
　最悪手ってことだから「出来れば使いたくない手」ではなく「絶対に使いたくない手」です。
　んで、最悪手ってのは「誰かを犠牲にして相手を滅ぼす」という手。ここまできたらあれですよ、その誰かってのは「作戦を実行している人の一番大切な人」ですよ。
　人一人に魔王を封じ込めて、そしてその人を魔王と一緒に殺すんですよ。
　そうじゃないと世界は救えない。
　さて、あなたは魔王を生命をかけて封じた大切な人を殺せますか？　ということを考えてました。
　組織にいる人間ならば殺さなくちゃいけない。けど、最悪手を使いたくなくてそれで最善手を打ち続けたのにそれでも最悪手を打たなくちゃいけない。
　そしてよりにもよって自分の手で自分の大切な人を手にかけなくちゃいけない。
　……酷い話を考えたもんです。得意ですけど。
　原案・りむるってことで誰か書きませんか？　いやですかこんな暗い話。でもバッドエンド前提の話って考えていて楽しいですよ。
　でもこれ書いてて楽しそう。いつか書けたらいいな。

　てことでコントです。

【道場の一角のほのぼの風景】
理：精神集中のため、座禅を組んでいました。
啓：猫に襲われたんですね判ります。
理：いえ、膝の上でお昼寝されて動けなくなりました。

【それよりも病院に行ってくれ】
風：わたしも似たようなことあるよ。
理：風花さんのおうちだとわんこさんですね！
風：犬の散歩中に貧血起こして倒れたらしくて、
　犬が必死にわたしを他の人から守ってくれてたの♪
理：忠犬ですね……。

　貧血起こすような人は犬の散歩に行かないで欲しいです。