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更新履歴と暴言を吐いて屁理屈を言うブログ
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 ども、一念発起のりむるです。
 今日からこのブログに小話(?)を書いていこうと思います。
 短い話を連載して、終わったらまた違う話、とやっていこうかなと思っています。毎日じゃありません。でも出来るだけ書こうと思っています。頑張るんだから(カーリー風)!!
 ま、量はそんなにありません。そこは期待しないでください。私の書きやすいキャラでやります。リハビリのようなものですので……。
 表に出すのはこっぱずかしいので、続きに書きます。

 あと、私、前にも書いた気がしますが、サービス業をやってましてね。今月末と来月始めがやたらと忙しいのですよ。
 え? 正月? なにそれ食べ物? 状態だと思われますので、さすがにその時期はお休みします。


 てことで、小話の始まりですー。

 報告会


 日本のどこにでもある某ファーストフード店内に一人の男と二人の女が一つのテーブルについていた。
「いやあ、洋子が先生だよ、先生! しかも保健の先生!!」
 スーツを着こなす、というよりはスーツに着られている女、西野弥生がジュース片手に言う。着せられている理由は、二十歳を過ぎているのに顔にも出す空気にも幼さが残っているからだ。一方、言われた女――これまたスーツ姿、しかしこちらは完璧に着こなしている――三上洋子は特に気にするわけでもなく、淡々とポテトを口に運んだ。弥生と同い年にもかかわらず、洋子には幼さはない。代わりに社会人とはまた違う妙な貫禄があった。
「公務員になると昔から言ってたじゃないか」
 最後の男――こちらもちゃんと着こなしている――真鍋恭平もホットドックを片手に淡々と言う。彼はただ単にスーツでの場数を踏んでいるからである。座っている今の状態では判らないが、すらりと背が高く、手足の長い恭平はスーツがよく似合う。職場の女性たちに人気だが、本人はまったく気にしていない。
「保健の先生って言ったらさ、別に親しいわけでもないし、なんも根拠もないのに生徒に頼られてさ、相談されたり懐かれたりするんだよね」
「偏見よ、それ」
 洋子は弥生を見もせず言った。
「弥生、お前今言ったこと実行したことあるか?」
 恭平は洋子のポテトを見つめながら言う。視線に気づいた洋子は一本だけ恭平に差し出した。それを口で受け取り、恭平は満足そうに頷いた。
「ううん、ないよ?」
「…………」
「…………」
 弥生の答えに二人は黙った。
 呆れたのではない。予想通りの答えに言葉をかけるのも面倒だったのだ。

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