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更新履歴と暴言を吐いて屁理屈を言うブログ
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 やよ先輩と翔くん、今日で終わりです。長いんだか短いんだか。
 それよか疲れました。毎日(じゃなかったですが)書くのは大変です。ストックとかまったくなかったですからね!! 本当にその日に考えて書いて更新ですよ。たぶん大変なことになってます。
 読み返してつながっているかどうか、は元のを見ながらなのでたぶん大丈夫です。

 しかし、やよ先輩は翔くんに比べて思考がすさまじく、文字数がすさまじいです。倍くらいあるんじゃなかろうか。同じ時間をすごしているんですがね。
 登場人物がこちらのほうが多いとかもありますね。それは私のせいか。

 なんにせよ、逆視点に毎日(じゃない)更新といい経験です。レベルが上がるといいです。

 なので、今後は少しお休みです。code_18に集中したいのもあります。
 復活時期は不明ですが、そんな長く休むつもりはないのでご安心を。おとぎ話も書かなくちゃだし、この話もまとめてサイトに載せなくちゃなので。
 ま、でもやるとしたらコントだな。うん。あれ一番楽w


 てことで、最終話は続きに。




 現実は甘くない。いくら私と翔くんが一生懸命駄々こねたって翔くんが転校するという事実は覆せないのだ。この野郎と思うが仕方ないのだ。弥生さんは駄々っ子だが、そこそこ物分りがいいのだ。
 だから私と翔くんは時間を作っていっぱい遊んだ。ついでに生徒会の仕事もした。今この時期に仕事(年度末にいつも生徒会の冊子を作っている)を寄越すとか狂ってやがる。まあいい、これも翔くんとの共同作業だ。
「はいはい、らぶらぶですね」
 と色んな人に言われるが、ちょっとよく判らない。そら翔くんのことは大好きだけどさ、そういうのじゃない気がする。大体私は異性ならばキョンくんも大好きなんだぞ。
「幼馴染と急にぽっと出てきた他人はどえらい違うと思う」
 キョンくんがそういうが、私の中ではさほど変わらない。
「さほど、ね」
 洋子が鼻を鳴らした。
「いつかその差が理解できる日が来るでしょう」
 続けて洋子はまた笑った。面白そうに、くすくすって。
「鳴海翔太はちゃんと一番なのに、弥生の一番はずっと変わらず皐月なのよね」
「? 当たり前じゃん」
 洋子は楽しそうに笑った。
「可哀想ね」
 意味が判らなかった。きょとんとしてたら、キョンくんが軽く洋子の頭を叩いていた。
 よく判らない。

 バイトはどうしようかと思っていたら翔くんが自分が勤めている新聞配達を勧めくれた。そうか、翔くん辞めるから代わりの人が必要なんだ。私は喜んでそれを受けた。しかし私と翔くんのおうちはそこそこ離れているのだ。担当地区違うんじゃないかなと思っていたら、翔くんのほかにも辞める人がいて、その人の担当地区が私の近所だったので問題なかった。何このグッドタイミング。誰かが裏で糸を引いているんじゃなかろうか。なでてあげるから出てきなさい。

 一生懸命二人の思い出を作っていたら、当然のように旅立ちの日がやってきた。
 直前になって、やっぱやだって翔くんを攫いたくなるかなと思ったけど、そんな気持ちにはならず、むしろ晴れ晴れとした気持ちでこの日を迎えられた。私も成長したもんだ。褒めていいぞ。

 空港へお見送りに行く。
 翔くんはお友達と話している。たくさんの友達に囲まれている。幸せ者め。
 話が一段楽したところで、翔くんは押されるように私のところへとやってきた。押した相手を見ると、それは翔くんと仲の良い男子だった。翔くんが転校するって教えてくれた日に、翔くんを探していた私に居場所を教えてくれた彼だ。
 ありがとって意味を込めて笑顔を向けた。片手を上げて返される。なんというクールな対応。感動した。
「行ってきます」
 ふわりと翔くんは微笑んだ。私も笑顔を返す。
「うん、行ってらっしゃい」
 翔くんが私に右手を差し出した。あくしゅ。
 翔くんの暖かい手をきゅうっと握り締める。
「長いお休み入ったら会いに行くね」
「はい。ぼくもやよ先輩に会いに帰ってきます」
 ――帰ってくる。
 そだね、翔くんの居場所はこっちだよね。
「すれ違わないようにちゃんと連絡しようね」
 大事なことだった。
「約束」
 だから私は手を離して、小指を立てた。
「指きり」
 翔くんが私の小指に絡めてくれる。なんかくすぐったい気分。
「ゆびきりげんまん、うそついたら、はりせんぼん、のます♪」
 二人で歌う。
「ゆびきった!」

 翔くんは私と友達に手を振って、ご両親の元へと行った。
 行ってしまったか。
 寂しいな。
 でもま、約束したからちゃんとまた会える。
 うん、大丈夫。
 なら、寂しくないよね。
 翔くんが振り返ってこっちを見た。私は大きく手を振った。
 声に出さず、口を動かす。

 ――いってらっしゃい!


 ふと、気づく。
 寂しくない。
 強がりでもなんでもなく。
 全然寂しくない。
 だからこれはお別れじゃない。

 そう結論付けたらなんか嬉しくなった。すごく力が湧いてくる。
 ふっふっふっふ、翔くん待っておれ。次に会うときはニューやよ先輩となってきみを楽しませるぞ。
 具体的に何をするかだが……。
 まずバイトのために早くに起きるのに慣れること。それと長いお休みごとに外国へ行くということを親に認めてもらうことか。前者はともかく、後者はちょっと……ユーウツ。最悪の場合ころしてでもうばいとるだよね。意味が違うけど、ニュアンスは似てるので問題ない。
 あ、その前に手紙を送ろう。住所が判らん。まずはメールして住所教えてもらおう。
 そんで手紙のネタ探しだな。面白いことを書かないと失礼だからね。今後は懐にメモ帳を忍ばせておこう。
 学年も上がってまた学校イベントで生徒会が忙しくなるな。今までと同じじゃまずいかも。
 ん? よく考えたらやることがたくさんあるな。困った。寂しさを感じる所ではないじゃないか。
 そのほうがいいのか? んー、私が落ち込んでたら翔くんも嫌だよね、ならいいや。
 よし、落ち込んでないぜ! 元気だぜ! って感じの、必要以上に楽しみになるような手紙を送ろう。インターネットテレビ電話もするけどね。手紙は手紙で醍醐味があるのだよ。

 大忙しじゃないか。

 だからきっと、夏休みとか長いお休みに入るのなんてあっという間だね!!


 終


 終わり方としてどうなのとちょっと思いますが、翔くんと同じじゃ芸がないというか、もっと書かなくちゃいけなさそうだからめんどくさくて却下したいやなんでもありません。
 詳しいことは今後まとめてサイトにのっけて、あとがきに書くと思うので、興味のある方は更新したら見てみてください。

 約一ヶ月、読んでくれてありがとうございました。
 もちろん感想はいつでも待ってるぜ(`・ω・´)シャキーン

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