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更新履歴と暴言を吐いて屁理屈を言うブログ
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 今日からの仮面ライダーの予約録画をすっかり忘れてました。気が付いたのは8:40です。
 やるせない。
 オーズの最終回は私には訳が判らなかったので、なんだったんだろうという気持ちでいっぱいでした。感想をまとめたサイトを見て絶賛されていてびっくりしましたよ。そこでどこどこのシーンはこういう意味なんだよってのが判りました。
 ダブルの判りやすさはえがっだ。おやっさん超カッコいいし。劇場版ですがね。


 さて、カオスになってきたやよ先輩の話はつづきにです。





 生徒会の選挙はあっさりと終わった。冗談のような形だけの選挙だった。対抗馬もいない。信認か不信任かを問うだけの選挙である。それ選挙じゃなくて投票じゃないのかな。
 まあともかく私はあっさりと我が校の支配権を手に入れたのだ。ふははははははははは!!
 悦に浸っていると、洋子の冷たい視線を感じた。
「言いたいことがあるのならば!!」
「清々しいまでに楽観的よね」
 言いたいことを言われました! ちなみに見事当選しても洋子はおめでとうの一言もなかったよ! 予想通りだ!! キョンくんはじめクラスメイト友達その他もろもろは祝福してくれたよ。とりあえず私、この学校を革命する! そう宣言したらほぼ全員に、訳が判らないよと言われた。そのセリフ、そっくりそのまま返してやるぜ!!
 さて、そんな楽しい放課後です。生徒会長になれたのもすべて私のおかげだが、応援してくれたみんなにも挨拶回りをしなくてはなるまい。私は掃除を終えた教室にカバンを置き、グラウンドへと向かった。
 あ。
 私は立ち止まり、家にも帰らずここ教室で読書に励む洋子を見据えた。帰らないのはたぶん帰っても帰らなくても同じ体勢で読書するからだと思うよ。
「洋子、高校生になったら今度は洋子が生徒会に入るんだよ。絶対だよ! 約束だよ!!」
 文句を言われるかスルーされるだけなので、返事は聞かずに出て行った。
 たぶん、あとで「ふざけんな死ね」とメールが届くだろう。鬼のようだ。
 だが、私は本気だ!! と返すので問題ない。


 グラウンドに来るのは今日の五時間目の体育以来で懐かしさすら覚える。
 今日も相変わらず陸上部がトラックをバターになりたいのかぐるぐる回っていた。私が到着したときには休憩タイムに突入していた。なんとタイミングが良いんだろうか。きっと私は世界に祝福されているんだろう。
 休憩中の皆々様と談笑。選挙の話がメイン。
 お、少年がいるぜ!! 私は適当に話を切り上げ、少年の下へと駆けた。
「やっほー少年」
「あ、こんにちは」
 少年の先輩と思われる男子生徒と話していた少年は私を見た。
「当選おめでとうございます」
 ほや~んと微笑み、少年は祝福してくれる。何と素直な少年だろうか。洋子も見習って……ほしくないとは思わないけど絶対にしないので考えることを止める。
「えへへ、ありがとう」
 嬉しいもんである。
「いやあ、対抗馬なんて絶対出ないと思ったけど、本当に出なかったよー。びっくりだね」
 もしかしたら内部指名された生徒が私を倒すためだけに出馬するかとちょっとだけ思ったのだが、そんなことはなかった。
「みんな興味がないんですよ」
 それはそうだろうなあ、私も暇じゃなかったらやらないもん。
「だよねえ。けど内申点は付くんじゃない?」
 私は内申点をしばらく内心点だと思っていた。普通そうだと思う。何故正解を知ったかというと……なんでだっけな。たぶん、洋子が冷静に馬鹿にしながら教えてくれたんだと思う。ああ、そうだった。むかついてクッション投げつけたら本を投げ返されて、また私がちゃぶ台をひっくり返し、ブチギレた洋子がカッターナイフを投げつけてすごい喧嘩になったんだった。どっちが勝ったかって? そんなの洋子ママンに決まってるじゃん。拳骨されました。両成敗です。
「西野先輩は推薦で高校に行くんですか?」
 西野という苗字で呼ばれるのはあまり好きじゃない弥生さんです。理由は特にありません!
「私のことは苗字じゃなくて名前で呼んでね。気さくにやよ先輩とかやよ会長と呼んでくれたまえ」
 やよ会長、超オススメ。ちなみに洋子とキョンくんは名前の呼び捨てだけど、仲の良い友達は大体「やよちゃん」って呼んでくれるよ。世界一可愛いマイシスター・皐月は普通に「お姉ちゃん」だ。妹より十年ばかし早く生まれたからって「お姉ちゃん」呼ばわりされるいわれはないよね。
「はい、やよ先輩」
 無難なのを選びよった。つまらん。隣にいた少年の先輩が「お前対応早いぞ」と呆れ気味に少年に言った。まだいたんだ。
「推薦は判んないけど、高校は行くよ。少年は行かないの?」
 高校は行かなくてはいけない。洋子が支配するからである。ランクの高いとこ選ばれたらどうしよう。洋子は顔とスタイルは良いけど、性格は破滅願望があって、人を破滅に導くのが趣味みたいな死ぬほど迷惑な性格しているよ。大丈夫、愛している。うん、で成績がいいの。
「行きますよ」
 ほうほう、君も洋子の支配を受けるか。全力で守ろう。我が名に賭けて!
「ほら」
 私は無駄に胸を張った。成長期なのでそろそろ女の子部分も成長してほしい。洋子を見ていると自分が成長していないみたいで不安になるのだ。嘘です。
「やよ先輩、ぼくの名前は鳴海翔太です」
 突然少年が訳の判らないことを言う。ほら、隣の君の先輩もぽかんとしてるじゃないか。
「うん、知ってるよ。人の名前を覚えるのは結構得意だよ。顔と一致しないけど」
「少年じゃありません」
 年齢的には充分に少年である。
「けど、君が犯罪犯したらA少年になるよ」
 美少年なので……結婚詐欺あたりだろう。私は引っかからない。皐月という心に決めた妹がいるし、それに洋子とキョンくんもいるもん!! 浮気はいけないよ。
「少年Aだと思います」
「そうか、それもそうだね」
 二十六人を超えたらどうするんだろう。あれ? アルファベットって二十六でいいんだっけ?
 なんてことを真面目に検討していると少年、じゃなくて、えーと翔くんで良いや。翔太に少年、しょう繋がり。翔くんの先輩くんが頭を抱えてしゃがみこんだ。どうしたんだろう。
「あれれ? 日射病? 今日もいい天気だもんね」
「先輩、具合でも悪いんですか?」
 私たちの心配を力なく受けると、よろよろと翔くんの先輩は立ち上がって、何か切ない顔をして去って行った。後姿に哀愁を感じる。哀愁って何だろう。
「どうしたのかな?」
「どうしたんでしょう?」
 さっぱり意味が判らない。私たちは顔を見合わせて首を傾げた。きょとんとした翔くん、可愛いなあ。
 周りを見ればそろそろ部活動再開な雰囲気。これはお暇せねば。
「それじゃ、そろそろ部活の邪魔になるから帰るね」
「はい、お勤めご苦労様です」
「これからだよぉ~」
 何か嬉しくなっちゃうね。
「はい、がんばってください」
 ほや~んスマイル、可愛い過ぎる。持って帰りたいが、残念、私には皐月という心に決めた妹がいる。あ、けど弟はいないのでアリですね。よし、今度検討してみよう。
「うん」
 弟枠を作るので期待して待っていてくれたまえ。
 そう心の中でつぶやくと、翔くんは嬉しそうに微笑んだ。そのほや~んスマイルは止めろ!! 私をめろめろにするつもりか!! にゅうにゅうするよう。
「じゃあ、翔くんもがんばってね」
「はい」
 何でか知らないけど翔くんはもっと嬉しそうに笑った。なんか私言ったかな? ま、いっか。
「ばいばい、翔くん」
 手を振って、私は陸上部集団から離れた。
 さて、今日は充分にきゅんきゅんにゅうにゅうしたので帰ろう。
 生徒会?
 明日から明日から!!

 ちなみに洋子からのメールは「ふざけるな馬鹿死ね」だった。
 おしい。


 毎日書く(予定)なのにこの量はどうかと思う。しかしやよ先輩の思考はとても考えやすいというか、多少おかしくてもいいので楽です。
 こう見事にかみ合ってない感が素晴らしい。

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