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更新履歴と暴言を吐いて屁理屈を言うブログ
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 先月のコントをまとめてないよう。何か三ヶ月にいっぺんのペースで忘れているよう な気がしないでもないです。
 今月はほらやよ先輩の話連載してるから。大変です。

 そしてですね、わたくしようやくイヤフォンをげっといたしました。これでPSPまいめりやりほうだい、鏡さんの美声に酔いしれ放題です。ま、PSPの音声は酷いですがね。よく本体を投げなかったよ。自分を褒めてやりたいです。

 ザ・インタビューズというものを友達がやってるってことではじめました。便乗です。気軽になんか聞いてくださいな。
 横にも同じリンクがあります。

 はくすのお返事を。
>かわもちさん
 あちらでもこちらでもお久しぶりであります。
 新作に関しては、気晴らしっていいと思いますよ。形になったら世に出せますからね。深い意味はないのです。
 時間合いましたらぜひチャットを!! ま、気が向いたときにしかやらないと思いますので、たまーにブログチェックしてください。

 ほいでは、やよ先輩のカオスなお話はつづきに。




 放課後、生徒会の会議が終わるくらいに翔くんが現れた。今日も可愛い。けど、表情にちょいとばかし影がある。
「どしたの? 部活辞めれた?」
 ホットで翔くんが落ち込む話題といえばコレでっしゃろ。
 翔くんは無言でしゅんとしてしまった。なんてこったい。これはこれで可愛いけど心苦しい。ぽんと肩を叩いてからイスに座るよう勧めた。
「一生懸命引き止められます」
「モテモテだね」
 はにかむ翔くん可愛い。
「それでもぼくは自由に走りたいんです」
 少し強く翔くんは言う。そんなん言われんでも判るよう。
 この子は本当に走るのが好きなんだ。それも自由に。記録なんて気にせずに。空を飛ぶ、鳥のように? 鳥は自由かな? それは人の価値観だねえ。
「じゃあ走ったらいいと思うよ!!」
 私は景気良く立ち上がると翔くんの手を取った。暖かかった。三上さんちの洋子さんとはどえらい違いです。ああ、洋子って冷え性なんだよね。
 グラウンドは陸上部がいるから駄目、廊下もいかん。ではどこにしようか。
 …………。
 いいや、科学部行って鼈甲飴貰おう。

 科学部をはじめ文化系の部活を回る。理由は走るのが嫌になったからだ。私は翔くんのことは好きだけど、翔くんの趣味はキョーミないのだ。だって走ったら疲れるし汗臭くなるじゃん。そんなの授業だけで充分なり。
 翔くんと部活巡り。いいではないか。いつもとちょいと違った感が出てますな。
 吹奏楽部も見たけど、今日は我が敵はいなかった。敵なんだから名前くらい覚えてやろうかと思ったけど、その場合名前しか覚えないのであまり意味がない。
 そこそこ巡って生徒会室に帰ってきた。何故か洋子がいた。鍵を見せてくる。あー、カバン置いていったからか。みんな洋子に任せて帰ったんだな。洋子も入り浸っているからじゃあって感じかね。酷い話だ。
 洋子は私に鍵を渡すとさっさと帰った。
 私たちはなんとなく席についてほけーとする。
「翔くん、鳥はどうして自由の象徴なんだろうね」
「空を舞う姿が、開放的だからじゃないでしょうか」
「でもさ、鳥はさ、一生懸命風に乗って、ばっさばっさと羽ばたいているじゃん。大変だと思うよ」
「人はいちいちそんなことを考えていないんでしょう」
 ほほう。翔くん、なかなか考えているな。
「何の話ですか?」
「自由の定義について?」
「疑問系ですか」
「うん、言ってることよく判んなくて」
 よく友達に「やよちゃんの言っていることは判らない」と褒められる。……そうかあれは褒めてなどいなかったか。ある種のクレームだったのか。だが、この西野弥生、省みたところで改善点が判らないのでまったく意味がないのだ!!
「やよ先輩の自由って何ですか?」
「うん?」
 言ってる意味が判らなくて私は首を傾げた。
「ぼくは何にも考えずに、気ままに走っているときに自由を感じます」
 ちょっと表情に影が落ちるのは部活のことを思い出したからだろう。
「うーん、自習とか……それちょっと違うなあ……」
 逆方向に首を傾げて考える。
 自由、自由ね。
 うーん。
 目を閉じる。
 まぶたの裏に青空が見えた。
 空か。
 晴れの空。
 青空。
「うんとね、晴れてる空」
「青空ですか?」
「ううん、別に夜でもいいよ。星も好きだな。
 でもやっぱ昼か。うん、昼だね。
 青空にね、太陽がさんさんしてるのって自由だと思う」
「ふうん」
 翔くんは興味深そうに何度も頷いていた。
「変な話だね」
「そうですか?」
「そうでもない?」
「はい」
 じゃあ変じゃないんだろう。


 それから生徒会室を出た。
 職員室に鍵を戻す前に、明日も翔くんと部活巡りをすることを約束した。
 えへへ、これは楽しみですぞ!!


 昨日サボった分長い……ということはない。しかし変な会話。中学生がするって意味で。

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