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更新履歴と暴言を吐いて屁理屈を言うブログ
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 久々にメモオフのPV(PSPのね)を見たらメモそれやりたくなってきましたやってきます!!!!!!
 鏡Aエンドのあとにいのりトゥルーを見るつもりなので、スーパー沙苗ちゃんタイムです!!! 私蝶歓喜(*´Д` *)
 本当はモノクロームをやろうと思っていたのはナイショだよ!!

 メモそれは色々と感慨深いです。一途にいのりを愛しました。
 外野だからこそ判る、いのりの一蹴への隠し事。見てて「この子なんか隠してるで、一蹴、へこんでる場合じゃないで」と思っていたもんです。いのりはいい子です。

 海でおぼれて酷い目にあった大切な人を、助けた自分の手で突き落とさなくちゃいけないって話ですかね。
 闇雲に守るのが愛情じゃありません。
 辛いことがあってそれで歪むならそれまでです。その程度です。他人ができることなんてたかが知れてるんです。
 そんなの、少し考えりゃ判ります。
 けど、大切な人だったら、そんな理屈をぶっ飛ばして守りたいんです。
 例えそれが他人に非難されようとも。

 ふ、私は全面的に沙苗ちゃんキャラの味方なのだ。悪役やってたらどうするのって?
 ……どうしよう。





 大晦日からお正月にかけて、予定通り洋子のおばあちゃんちに泊まりに行くことになった。
 私と洋子とキョンくん。私の可愛い妹である皐月にその愛犬のリュック、キョンくんの妹の美紗緒ちゃん。そんで最後に初登場、皐月と美紗緒ちゃんの幼馴染である近所のガキであらせられる浩人。苗字なんだっけ? まあ細かいことはいいんだよ!
 私が一番心配していた、リュックがもし粗相をしてしまったら、ということは皐月に処理をさせる、臭い消しのスプレーを持っていくということだけで片付いた。そんなんでいいのかな? 犬って結構獣臭いんだよね。にゃんこはそうでもないんだが。あれ? 私あんまり鼻利いてないのかな?
 私たちが外で年末年始を迎えることに一番難色を示したのはお父さんだった。何回か「おじいちゃんのおうちに行こう」とふざけたことを言われたが、断った。馬鹿じゃないのかと思う。お母さんはあっさりいいよと行ってくれた。お母さんの親はもういないから、気楽なもんです。何か違うけど。お母さんは年末年始だろうが仕事(年中無休のお店でパートしてる)があるので、信用できる人に私たちを預けるほうが気楽らしい。

 ともかく、私たち幼馴染連合は三上さんちのおばあちゃんちに泊まりに行きました。
 宿泊代はおうちの大掃除です。おばちゃんはまだ元気だけど、重いものを持ったりとかの作業は辛いみたい。だから私たちが呼ばれたのかもしれない。あ、一応洋子のご両親もいるのだ。洋子のお父さんにしたら実家だからね。洋子パパンにはお姉さんがいる。お姉さんも結婚してて旦那さんの実家に行っているそうな。三が日の間にはくるらしい。
 洋子パパンの指揮の元、私たちは掃除をした。自分の部屋もろくに掃除をしない洋子が一番嫌がっていた。……おめーの身内だろうが。

 掃除が終わったら今度は人のお掃除ってことでお風呂に入った。ちびっこ幼馴染連合はリュックを連れて行った。すごい時間がかかった上に、ものすごい音がしてた。よく判らないが、美紗緒ちゃんが洋子ママンに怒られ、正座させられていた。……何をしたんだ。
 次にキョンくん。幼稚園のときは一緒に入っていたけど今は無理だ! キョンくんも長かった。犬の毛がすごかったようです。皐月……。
 次に私と洋子が入る。女として着実に成長している洋子が羨ましい。じろじろ見てたらお湯をかけられた。頭にきたので水をかけたら喧嘩になった。騒ぎを聞きつけた洋子ママンに鉄拳制裁を受け、私は美紗緒ちゃんと並んで正座した。洋子もだけど、正座しつつ本を読んでいたのでちっとも反省しちゃいねー。

 今年もお疲れ様でした、と乾杯して、晩御飯を食べる。おいしい。
 大人たちに酒が入りどんちゃん騒ぎになる。今日だけは夜遅くまで起きていいので、ちびっこ幼馴染連合がハイテンション(部屋が広いので三人ででんぐり返しをしまくっている)になる。リュックもつられてハイテンション。うわーうるせーって顔している洋子の隣でキョンくんが洋子パパンと酒を飲んでいた。駄目だろそれ……。洋子ママンはお酒が弱いので、ビール一杯飲んでダウン。遠まわしに片づけを押し付けられた。
 うむう、私もちびっこ幼馴染連合と共に遊びたいのだが、三人と一匹で遊ぶ皐月は死ぬほど可愛さを回りに放っているのでそれを愛でていたい。カメラを持ってくればよかったケータイあるじゃん。
 私はカバンを探しに行った。どこに置いたか記憶にないのはあまり興味のあることではないからである。
 どこだろーとてきとーに歩いていると、炬燵に入ってみかんを食べているおばあちゃんがいた。
「やよちゃん」
「イエス!」
 名前を呼ばれたのでてこてことおばあちゃんの元へと行った。
「一緒にみかんどう?」
「イエス!」
 炬燵と言ったらみかんなので笑顔で頷いた。
 いそいそと炬燵に入り、小さなカゴに入っているみかんに手を伸ばし、食べる。甘くておいしい。
「今日はありがとうね」
「いえいえ、宿代ですよう」
 ほこほことにこにこ微笑む洋子のおばあちゃんはとても洋子との血の繋がりを見受けられない。
「やよちゃんは最近いい縁があったみたいだねえ」
 おばあちゃんは私の顔をじっと見つめて言った。私は翔くんの癒される笑顔を思い出した。ああ、おばあちゃんはなんと占い師をやっているのです。結構当たると評判です。まあ、胡散臭い職業ですがね、おばあちゃんに会うだけでそれだけで優しい気持ちになれるから、それでいいんじゃないかな? 占いって人生相談も兼ね備えてると思うしさ。
「うん、いっこ下のね、後輩くんがいるよ」
「そうかい」
 優しい微笑みを浮かべたまま私の顔を見る。見てくれるみたい。
「お代は肩たたきでいい?」
 占ってもらう分、それ相応の対価は払わなくちゃいけない、らしい。そうだよね、買い物するにはお金がいるからね。
「うん、いいよ」
 おばあちゃんは楽しそうに笑ってから私の顔をじっと見た。
「うーん……別れの相が出てるね」
「へ?」
 別れ。予想していない言葉に驚いた。水難とか火難とか言われるよりずっといいけどさ。
「やよちゃんだけじゃないね、これは……」
 少し悲しそうに言う。でも私にどうしろっていうんだろう。
「やよちゃんは、やよちゃんを信じて、周りの力も借りて、そのままのやよちゃんでいなさい。それが一番だよ」
 困った私におばあちゃんはあったかな声でそう言う。たぶんこれはアドバイスだ。
「そんなん大丈夫だよ。私はなにがあっても私だよ」
 それだけはどんなことがあっても揺らがない。
「うん」
 おばあちゃんは頷いた。よく判らんが、たぶんこれで良いんだろう。
 私はみかんを食べ終えたら、おばあちゃんの後ろに回って肩をとんとんと叩いた。
 洋子、こんなおばあちゃんがいて、いいなあ……。


 最初に言っておく、翔くんのことじゃない。

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