更新履歴と暴言を吐いて屁理屈を言うブログ
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学習しろよ自分。
S=Rのミュージックパートをやったところ、笑っちゃうくらいに下手になってました。秘密をノーミスで弾けないとかなんなの私……。
トルタとファルさまの曲ばっか弾いているので、たまにリセのを弾くと発狂します。難しいよう。ちくしょう。
まあともかく、小話はつづきにです。
S=Rのミュージックパートをやったところ、笑っちゃうくらいに下手になってました。秘密をノーミスで弾けないとかなんなの私……。
トルタとファルさまの曲ばっか弾いているので、たまにリセのを弾くと発狂します。難しいよう。ちくしょう。
まあともかく、小話はつづきにです。
「洋子、どうして試験なんて面倒なものが存在するんだい?」
「あんたみたいに勉強しない人をさせるためじゃない?」
疑問に疑問で返すとは人を馬鹿にしているのか! とブチギレてやろうかと思ったけど、洋子の言葉は思いのほかぐさっときましたよ。
「勉強なんてつまんないよー」
「楽しんでやっているのは少数派なので安心していい」
キョンくんがせんべいをぼりぼりと食べながら言う。間違っちゃいないし、真っ当な返事だけどむかつく。そういう問題ではないのだ!
現在、洋子のおうち(居間、洋子の自室は汚い)で今年最後の試験勉強中だった。もちろん、二人を呼んだのは私である。というか、中学に入ってからの恒例行事です。勉強が嫌いな私とキョンくんがそんなに勉強しなくても成績の良い(むかつく)洋子に泣きつくのです。いちいち相手にするのが面倒な洋子は自分ちに私たちを呼んで、てきとーに勉強させ、判らないところを教えてくれるという方式です。ちなみに洋子に教えてもらうともれなく暴言がついてくるので、シロートにはオススメできない。
「ぶー」
ケータイのバイブレーションみたいな音を出してノートを広げたテーブルに突っ伏した。
「弥生」
洋子が私を見た。
「やることないなら帰っていいわよ」
「勉強しまーす」
私は根が素直な子なのだ。
真面目に勉強するのは約三十分。ほへーと休憩してまた三十分。それを繰り返す。
「翔くん分が足りない」
「今すぐ呼べ」
キョンくんがとても判りやすい解決策を出してくれた。今キョンくんは頑張って日本史の教科書にマーカーでラインを引いている。
「試験範囲違うじゃないか」
「そもそも学年が違うわね」
「ねー」
洋子が同意してくれたことで大きな力を得た。私は無駄に胸を張る。
「会いたいの?」
「んー……判んない。翔くん良く判らない。会いたいけど会いたくないし、一緒にいたくないのに一緒にいたい」
「あっそ」
洋子はあっさり私から興味をなくした。なんなんだこいつは。そんなことをご本人に言ったら自己紹介してくれるよ! ふざけんな。
「学校で会うよ」
「そうだな勉強しろ」
「そうね勉強しなさい」
「…………」
勉強しよう……。試験なんて嫌いだ。
洋子に暴言を聞き流しつつ教えてもらったらなんとなく試験いけるんじゃないだろうかと錯覚する。何故なら毎回そう思って毎回平均点だからだ。
晩御飯を食べろという洋子ママンの温かい言葉を豪快に断り、私たちは洋子の家を後にした。
キョンくんに手を振って互いの試験の健闘を祈る。
さて、おうちに帰ろうとしたら、洋子がいた。そういえば珍しく見送ってくれた。話があるのか。しかもキョンくんがいなくなった後ってのが秘密の話っぽいね。
「なーに?」
腕を組んで私を上から見る(実際洋子は私より背が高い。成長期である)洋子は実に偉そうだ。いや、洋子は通常で偉そうである。なんというか生まれつき偉そうな風格の持ち主である。そんな偉そうな洋子に権力を持たせてみたいです。すごく嫌がりそう。
「鳴海翔太のこと、好きなの?」
すげえストレートにきやがったぜ……。
「うん、大好きだよ」
「…………」
どうせ見抜かれるし、洋子とキョンくんにはあまり隠し事したくないので、私はあっさりと白状した。
私の答えに洋子は黙った。おいおい、セニョール何とか言え。
「そう」
それだけ言って、洋子は息を吐いた。何事ですか? 疑問を口にする前に、洋子が口を開く。
「大晦日から、おばあちゃんの家に行くから、皐月等を連れてきなさい」
命令かよ!
「いいけど、犬臭くなるよ? いいの?」
「大丈夫よ、本人が連れてこいって言ってるし」
洋子のおばあちゃんは本当に洋子と血がつながっているのかと疑いたくなるほど、温厚で優しい人である。わりかし近所に住んでいるから、洋子と一緒に可愛がってもらっている。現在進行形。
「ならば行こう、阻む者は血祭りに上げてくれる」
ふん、と洋子は鼻で笑った。面白い冗談ね、という意味ではない。
「それじゃあ」
「うん、またね」
私は洋子にぶんぶんと大きく手を振って別れた。
やよ先輩視点だとやたらと行が稼げますな。
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